がてに

I

がてに

（連語）

〔「かてに」の語源意識が薄れ「難し」の語幹と解されて生じた語。 すでに上代から例がみられる〕

動詞の連用形に付いて， 「…することができないで」の意を表す。

「桜散る花の所は春ながら雪ぞ降りつつ消え～する/古今（春下）」

II

がてに【糅に】

〔「がて」は動詞「糅てる」の連用形が濁音化したもの〕

主として名詞に付いて「…をまじえて」「…まじりに」の意を表す。

「雪～吹く春風は早けれど/京極御息所歌合」